院長の日々研鑽!
先生は上手ですか?
今回は患者さんから時々聞かれる質問についてお答えしたいと思います。
時々、患者さんから話をしている中で、「ところで先生はカメラは上手ですか?前やってもらったところでは寝てる間にやってもらったから全然覚えてなくて楽やったわ。」
といった事を聞かれます。
その時は「う~ん。どうなんでしょう」と答えに窮することがあります。
その理由として「患者さんの上手」と「私の上手」では意味が違うような気がしており、またそれを説明するには少し時間がかかってしまうので、その場での返事を窮してしまうのです。
おそらく「患者さんの上手」とは「楽に受けれる、検査が早い」という事ではないでしょうか? 違っていたら申し訳ありません(苦笑)
確かに患者さんの立場からすれば、それは当然であると思います。
しかし、私の中での上手とはいくつかのポイントがあります。
まず一つ目(これが一番重要なのですが)ですが、
「きっちりと丁寧にくまなく観察し、病変を見逃さない」という事です。
これを行うにはいろいろな事をします。例えば絵の具を撒いたり、最新のカメラに備わっている特殊な光で見たりする。 などです。
「そんなもの当たり前じゃないのか」と思うかもしれませんが、決してそうでない場合がよくあります。 簡単に言うと、検査時間が3分程度と非常に短い場合などです。 丁寧に観察した場合、5分は最低かかります。更に疑わしい病変があった場合は上記で書いた絵の具を撒いたり、特殊な光で見たりなど15分ぐらいかかる場合もあります。動体視力の問題ではありません。
上記の事をして、初めて早期で病変を発見できるんです。
次に二つ目ですが、
「きっちりと丁寧に検査の結果説明をする」という事です。
そんなこと当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、これまたそう簡単ではありません。
例えば、鎮静剤を使った後は、おそらく意識がはっきりしてから説明を受けているとは
思うのですが、鎮静剤というのは軽い健忘を起こします。その時には理解していても
家に帰ってから「あれ、なんの説明うけたっけ?」という事がままあります。
あとは、よく耳にするのは「何もなかったよ」「ちょっと胃が荒れているね」と言われたと
いう例ですが、それは少し言葉足らずだと思います。
何もなかったでも食道・胃・十二指腸すべてに何もなかったのか?胃が荒れているにも
ピロリ菌がいそうな胃なのか?それとも治療の必要のない荒れ方なのか?
色々あります。
あと、怪しい病変があるが、今の段階では判断がつかない場合もよくありますが、
その場合、きっちりと数か月後には再検査をするように勧めているかどうかです。
当院では、必ず、患者さんに内視鏡の写真と病名の入ったプリントをお渡ししており、
きっちりと保存しておくよう指導してります。
もし他院に行かれた時に、本人が説明出来なくでも、そういった物があれば医者の診断の
助けに大いになるからです。
血液検査の結果もそうですが、必ず「ご自身の医療用ファイルを作って、他の医療機関を受診するときは、必ず持って行って下さい」
そうすることにより、非常にスムーズに診察することができます。
長々と書きましたが、以上の観点から結論をいいますと、
私は「カメラは上手です」と言い切れる自信はあります。
最後まで読んで下さった方ありがとうございました。
2013年04月09日
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